寝違いについて 平成17年1月1日号

誰もが一度や二度経験し、苦しむのが寝違いです。何もしないのに、朝起きると痛くて首が動かなくなった、腕が上がらなくなった、背中が痛くなったなどが主症状です。
一般に寝ている時の姿勢により筋肉・靭帯・腱・筋の過緊張また圧迫により引き起こされる一過性のものを普通寝違いと呼んでいます。
しかし、寝違いとは首・肩・背中ばかりでなく腰に起きることもあります。寝返りを打った途端に腰が動かなくなったと言って来る患者さんも多数おられます。
さらに車をバックさせようと後ろを振り向いた途端、首が動かなくなったなど日常茶飯事です。
10数年前、ロープウェーのロープが切れて大事故が起きたことがありました。ロープは鋼鉄で幾重にもより合わせて一本の大きなロープになっています。その鋼鉄線が一本また一本と切れていき、今まさに全部切断される寸前までロープウェーは動いています。誰も切れるとは思っていないから乗るんです。そしてついに限界が来て一挙に全部切断され墜落し大事故になったのです。
この事故と同じようにわれわれの体も少しずつ傷んでおり、ついに限界が来て寝返りを打った途端に激痛が、ということの比率も相当高いと思われます。でなければ寝返りをした、車のバックで後ろを見たぐらいで悪くなる筈はありません。
来院される患者さんの中に、うつぶせに寝るという人がおられます。これは絶対に改めてほしいですね。
うつぶせに寝ると首は必ず左右どちらかに向いたままになります。従って片側の筋肉・靭帯は収縮したまま、反対側は伸び切ったままの状態で長時間いる訳ですからそれらの付着した骨まで「サブラクセイション」(少しのずれ)を起こし神経圧迫を起こします。その結果寝違いが起こるのです。
万一、寝違いに類する症状になった時はあまりもまないこと、その部位に熱があれば2、3日冷やすこと、その後は温めて体を急激に動かしたり重い物を持ったりせずにいると、1週間もたてば楽になります。ただし注意すべきは息をするのも苦しい人がいます。ほとんどが胸椎(背骨)の前方変位がありますので絶対に後ろから押さないようにしてください。胸椎の一・二番は心臓を、二・三番は心臓と肺を支配した神経が通っているからです。命取りになる場合もありますのでくれぐれもご注意ください。
できればずれた骨を専門家に治してもらい、気功してもらうと痛めた筋肉・靭帯の修復が非常に早いので選択肢の一つとして考えてみてください。これらの相談は無料ですので、遠慮なく相談してください。

吉見カイロプラクティック クリニック
吉見 猪之助院長
気功とカイロプラクティック療法で難病患者の施術も。毎水曜枚方駅前教室などで気功教室開催中。
東大阪市花園東町1の17の2 tel.072(961)4433
http://www.jin.ne.jp/yoshimi 

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