学校では検診の時期を迎えました。視力低下はいろいろな原因で起こりますが、今回は学童期に多い近視についてお話したいと思います。
 物をはっきり見るためには、目に入った光線が網膜にぴったりと像を結ぶことが必要です。目の中の水晶体と呼ばれるレンズが、遠くを見る時には薄くなり、近くを見る時には厚くなって、ピント合わせをしてくれます。このレンズを厚くする筋肉の緊張が解けずに、視線を遠くに移しても像の結びが網膜の前方にとどまると、はっきり見えにくくなります。この状態を仮性近視といい、近視発生の第1段階であるとも考えられています。勉強、テレビゲーム、読書など、長時間の近見作業が原因となります。
 また、成長とともに眼球自体が大きくなって水晶体の屈折率との釣り合いが取れなくなることを軸性近視といい、これには遺伝が関与しているといわれています。仮性近視の時期には、レンズを厚くする筋肉の緊張を取るために、目薬や訓練を行うことがあります。これらを行っても残念ながら視力が回復しない時は、真の近視と診断します。
 教室の黒板の文字を不自由なく見るには、最前列で0.3以上、最後列なら0.7以上の視力が必要です。このことを考えながら、眼鏡を処方します。
 よく言われるように、眼鏡をかけたりはずしたりすると、視力が落ちるというのは間違いです。最初は授業中だけでもかまいませんから、かけるように指導していきます。今までぼやけていたのがうそのように、はっきりすっきり明るい世界が広がって、きっと勉強にも集中できますよ!


きたの眼科:北野保子院長
診療所では、場合により在宅医療、往診にも対応。電話予約、電話相談にも応じる。星ヶ丘厚生年金病院、そのほかの病院との病診連携を行っている。
枚方市中宮西之町15-18-101 TEL072-890-2929

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

トラックバックURL

*

ページ上部に