先月号では若者を対象とした「ワーキングホリデー制度」について触れましたが、今回は、主に退職したシニアの人たちを対象とする「リタイアメント査証制度」について簡単に紹介していきたいと思います。
 「リタイアメント査証制度」とは、年金受給者を対象とした移住制度です。ビザ(査証)の取得手続きが簡素化され、取得しやすくなっています。ただし、就労は認められていません。
 対象国として、メキシコ、コスタリカ、ブラジル、オーストラリア、タイ、フィリピン、スペイン、スイスなどの国々があります。受け入れ国によって条件が異なりますが、例えばブラジルでは、50歳以上の退職者でブラジルへ月額2000ドルを送金(年金を含む)可能な人に対して永住ビザが発給されます。このような条件はよく改正されるケースがありますので、各国の在日大使館に問い合わせて、最新の情報を入手することが必要です。
 退職していない人たちにも訪問滞在用パスを発給している国々があります。マレーシアの場合ですと、マレーシア国内での保証人の設定や銀行への一定額の預金などの諸条件をすべてクリアした場合に、特別のビザが発給されるというものです。これらの制度以外には、アメリカ、カナダ、ニュージーランドなどで、システム永住権という公募制度を実施している国々があります。
 いずれの制度においても、経済的、時間的余裕を持った人たちが最も理想的な対象者になるのではないかと思います。自分の現在における経済生活力に見合った海外ステイの方法を選択することが最も大切であることは言うまでもありません。
 繰り返しますが、ビザ関係における情報は常に最新のものを入手するようにしましょう。

実践!ライフマネジメント
日本ファイナンシャルプランナーズ協会会員
下北 行則さん

〈プロフィール〉
酪農研修を修了しカナダから帰国後、上級ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取得、独立系FPとして活躍中。
目標は世界を視野に入れたFPビジネスの展開。

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