今回はいよいよ解析方法です。
 まず、排尿記録の1日分の排尿量をすべて合計して、これをAとします。次に布団に入ってから翌朝起床後、最初の排尿までの排尿回数と排尿量を合計してください。これをB回、Cとします。さらに、昼間の1回ずつの排尿の中で、最も排尿量の多いものを見付けてください。これをDとします。最後に、ご自分の体重を調べてください。これをEkgとします。
 さて、計算です。AがE×40より大きいか、あるいは2800より大きい場合は「多尿」といって、1日の尿量が多過ぎる状態です。次に、C÷A×100を計算します。これが30より大きい場合、すなわち1日の尿量の中で夜間尿量が占める割合が30
%より大きい場合が「夜間多尿」です。最後にC÷Dを計算します。これがBより小さい場合が「夜間膀胱容量減少」です。
 つまり、昼間であれば少なくともDの尿を膀胱にためることができるのだから、夜間尿量をDで割った数が、理論上の夜間排尿回数になるはずです。しかも、睡眠中は昼間起きている時よりも膀胱容量が大きくなるのが普通なので、実際の夜間排尿回数はもっと少なくならなくてはいけません。そうならないということは、夜間の膀胱容量が小さくなっていることを意味するわけです。
 以上の解析を3日間行ってみてください。日によって多少の違いはあるかも知れませんが、おおむね同じ傾向を示すものです。
 次回からいよいよ治療についてお話します。

泌尿器科部長 百瀬均院長 大山信雄先生
星ヶ丘厚生年金病院 
枚方市星ヶ丘4-8-1 TEL072-840-2641

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

トラックバックURL

*

ページ上部に