学校検診の季節になりました。「逆さまつげ」との通知を手に、「どうしたらいいんでしょう」と、尋ねて来られる親御さんもおられます。今回はこの逆さまつげについてお話します。
 逆さまつげには、厳密に言うと『眼瞼内反症』と『まつげ乱生症』の二つがあります。眼瞼内反症とは、小さい子どもによく見られる病気で、下まぶたがふっくらしているためにまつげが内側に入って目の表面に当たってしまうものです。多くの場合、3~5歳ごろになって頬の膨らみが少なくなるにつれて自然に治ってきます。
 逆さまつげは目に何も症状がなければ、そのまま放置しておいてかまいません。しかし、目がゴロゴロする、涙や目やにが増える、まぶしがる、などの症状がある時は、角膜炎や結膜炎を起こしている可能性がありますので、眼科を受診してください。症状によって点眼薬で経過を見ますが、症状が強い場合や、角膜が濁って視力が落ちてきた場合には、手術を考慮します。手術には、皮膚を一部切除する方法と、まぶたに糸をかけるだけの方法があります。それぞれに、長所・短所がありますから、眼科で相談されるとよいでしょう。
 一方、まつげ乱生症は老人に多い病気で、数本のまつげが目の方向に向かって折れ曲がってしまうのです。まぶたの炎症の後遺症として起こることが多く、抜いても毛根が残っているので、また生えてきます。毛根を電気分解する方法もありますが、残念ながら確実なものではありません。


きたの眼科:北野保子院長
診療所では、場合により在宅医療、往診にも対応。電話予約、電話相談にも応じる。星ヶ丘厚生年金病院、そのほかの病院との病診連携を行っている。
枚方市中宮西之町15-18-101 TEL072-890-2929

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