明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。さて、今回はお正月にちなみ、明るいトピックスをご紹介しましょう。
 京都大学の山中教授の研究チームが、人の皮膚から採った細胞から誘導多能性幹細胞(iPS細胞)を作ることに成功しました。多能性幹細胞とは、大まかに言うと、適切な条件を与えられればどんな臓器にも分化することのできる細胞です。
 人は、1個の細胞である受精卵が細胞分裂を繰り返し、さまざまな器官が形成されて生まれます。将来、多能性幹細胞を使い、器官が胎内で形成される過程を再現できるようになれば、できた器官や組織を移植したり、体内で再生させることも夢ではなくなりそうです。
 今までは、受精卵が分裂してできた細胞の塊を壊して多能性幹細胞を採ろうとしていました。しかし、この方法では、そのまま順調に成長すれば赤ちゃんになるはずの細胞の塊を人為的に破壊することになるので、倫理的に問題があります。
 また、作られる臓器はもとになる受精卵のDNAを持っているので、移植を受ける患者さんにとっては他人の組織であり、拒否反応が起こる可能性があります。
 山中教授たちの方法が将来実用化されれば、患者さん本人の皮膚から採った細胞で、自分の器官が再生できることになり、拒否反応の心配はなくなります。
 越えなければならない高いハードルがまだまだ多いとのことですが、研究が進んで夢が実現するといいですね。

健康レター 大星クリニック  
田中 恵子院長に尋ねる
診療科目/内科・人工透析
枚方市中宮本町7-15 TEL 072(805)0055
平成8年広島大学医学部卒。旧国立大阪病、NTT西日本大阪病院を経て、平成17年より現職。

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