「このところ、ずっとおなかの具合が悪い」と言って診察に来る患者さんがよくおられます。
 下痢・便秘の原因にはいろいろありますが、最近増えているのがストレス性の消化管運動障害です。ストレスがきっかけで生じ、便通の異常以外に、胃のもたれや吐き気も伴うことがあります。
 過敏性腸症候群はストレスで生じる典型的なものです。一番多いタイプでは、便の回数が増えたり、ゆるくなったりし、腹痛や腹部の不快感を伴います。ほかに、下痢と便秘を繰り返すタイプや、コロコロした硬い便が続くタイプもあります。
 どのタイプもおなかが痛くなりやすいのですが、トイレに行くと、ましになるのが普通です。下痢型の場合、トイレが間に合わないほど急な便意をもよおすことがあり、通勤・通学や外出を苦にされる方も多くおられます。以前はサラリーマン、OL、学生に多い病気でしたが、ストレスフルな社会を反映してか、主婦や自営業の方にも患者さんが増えています。ストレスが減ると症状が良くなるのも特徴で、休日に腹痛がましになる場合は、会社や学校が原因になっていそうです。
 治療は、胃腸の運動を調節する薬をメインに、必要に応じて精神安定剤なども処方します。
 一方、大腸がんが原因で長びく下痢や便秘を起こすこともありますので、念のため検便などの検査を受けることも大切です。

健康レター 大星クリニック  
田中 恵子院長に尋ねる
診療科目/内科・人工透析
枚方市中宮本町7-15 TEL 072(805)0055
平成8年広島大学医学部卒。旧国立大阪病、NTT西日本大阪病院を経て、平成17年より現職。

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