昔からスイカは腎臓に良い食物とされていますが、この理由をご存じでしょうか。昔は脱水による急性腎不全が多く、治療目的でスイカを与えていたからです。少し難しい話ですが「腎不全」とは腎臓がうまく働かない状態を総じた表現です。経過や原因が様々であり対処も異なるため、すべての腎不全にスイカが良いわけではありません。
 腎不全は経過によって「急性」・「慢性」に、原因によって「腎前性」・「腎性」・「腎後性」に分けて対処されます。急性腎不全は腎前性・腎後性腎不全であることが多く、慢性腎不全は腎性腎不全がほとんどです。腎前性・腎後性は腎臓より前・後に病気があるものになります。そうすると腎臓の前・後っ
て?となりますね。
 腎臓は流れてきた血液から体に不要なものを尿として排泄する臓器。つまり腎臓の前とは入ってくる血液の流れ、後とは出て行く尿の流れとなります。血液の流れを悪くするのは脱水や心臓病です。尿の流れを悪くするのは結石や腫瘍です。これらが原因の腎不全は原因の除去が腎不全の治療となります。
 腎性腎不全はほとんどが慢性腎不全となるため、治療方法は食事制限やお薬で少しでも進行を遅らせて最終的には腎代替療法へ移行します。このような時にスイカはかえって体に悪影響を及ぼします。腎臓疾患における最終的治療である腎代替療法には透析と移植がありますが、今後詳しく紹介していきます。
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 H10年近畿大学医学部卒業、H20年大阪大学医学系研究科大学院卒業

診特定医療法人 三上会 総合病院 東香里病院
枚方市東香里1-24-34 TEL072-853-0501
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