秋が深まってくると、インフルエンザの季節の到来です。
 インフルエンザ・ウイルスには、A、B、Cの三つの型があります。C型は普通、風邪の症状だけで済むので、あまり問題になりません。また、B型は亜型がなく、ワクチンでの対処が比較的容易です。
 一方、A型は、ウイルス表面のたんぱく質(HA、NA)の型のために様々な亜型があります。つまり、HAが16種類、NAが9種類あるので、全部の組み合わせは、なんと144種類にもなります。これらの亜型同士が遺伝子を交換したり、突然変異を起こしたりして、変幻自在に変化するので、A型は免疫がつきにくく、過去に恐ろしい大流行を起こしてきました。
 最近の流行の主体となっているAソ連型はH1N1、A香港型はH3N2に分類されます。また、20世紀初めに猛威を振るったスペイン風邪は、H1N1の変種であったことが分かっています。現在、ヒトでの大流行が心配されている高病原性鳥インフルエンザもA型で、H5N1です。
 次の流行がどの亜型になるか、予測は困難ですが、ワクチン接種が予防に有効であることは世界で証明されています。特に高齢の方はインフルエンザにかかると細菌性肺炎も起こしやすいので、インフルエンザワクチンに加えて、肺炎球菌ワクチン(5年間有効)も接種しておくと効果的です。

健康レター 大星クリニック  
田中 恵子院長に尋ねる
診療科目/内科・人工透析
枚方市中宮本町7-15 TEL 072(805)0055
平成8年広島大学医学部卒。旧国立大阪病、NTT西日本大阪病院を経て、平成17年より現職。

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