手の震え、筋肉の固縮、歩行障害などが同時に見られる時、パーキンソン症候群を疑います。
 手の震えは比較的ゆっくりしており、何もしていない時に起こる傾向があります。親指とほかの指が、丸薬を丸めるように動くこともあります。
 固縮とは、筋肉が固くなり動かしにくくなった状態です。曲げた腕をほかの人が伸ばそうとする時、がくがくした抵抗を感じる場合があります。
 歩行障害は、歩き出しにくく、小股でしか歩けないことが特徴的です。歩き出すと次第にスピードがついて、前のめりに倒れることもあります。
 これらの症状は、脳の中の神経伝達物質であるドーパミンの作用が不足している場合に生じるとされています。
 原因は、ドーパミンを生成している黒質(中脳という部分にあります)の機能低下、動脈硬化による大脳の虚血状態、薬剤の影響など、様々ですが、いずれも薬物治療がメインとなります。
 大脳の虚血が原因の場合には、歩行障害が主となる傾向があります。血小板の作用を抑え、血液をさらさらにする薬を主に使用します。
 また、精神科や心療内科で処方される薬が原因となることもありますが、薬を変更すれば大抵良くなります。
 「健康レター」は今回が最終回です。一年間、ご愛読ありがとうございました。皆様お元気でお過ごしください。

健康レター 大星クリニック  
田中 恵子院長に尋ねる
診療科目/内科・人工透析
枚方市中宮本町7-15 TEL 072(805)0055
平成8年広島大学医学部卒。旧国立大阪病、NTT西日本大阪病院を経て、平成17年より現職。

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