前回は、尿意切迫感や頻尿、尿失禁からなる過活動膀胱という状態について説明し、多くの方がこのような症状で困っているということを話しました。さて、このような方が医療機関を受診された場合、どのような診療が行われるのでしょうか?
 まずは症状について詳しくお尋ねし、前述の症状以外にもほかの症状がないかを確認します。
 次いで、必要な検査を簡単なものから行って、過活動膀胱であるかどうかを調べます。ここで大変重要なのは、過活動膀胱と同じような症状でも全く別の病気である場合があるので、それらの病気を見逃さないことです。
 その中には色々な病気が含まれますが、多いものは女性の場合の「膀胱炎」や男性の場合の「前立腺炎」などです。
 また、見逃すと大変なことになるものとして昨年末にお話した「慢性尿閉」と「膀胱がん」が挙げられます。これらの病気を調べるために、問診の結果を参考にしながら、まず尿の検査を行って膀胱炎がないかどうかを調べ、男性患者では必要に応じて前立腺の触診を行います。
 また、慢性尿閉の有無は、エコー検査で膀胱が尿でいっぱいになっていないかどうかを調べれば簡単に分かります。膀胱がんに関しては、厳密には内視鏡検査が必要ですが、少しつらい検査なので、まず尿の中にがん細胞が存在しないかどうかを見る「尿細胞診検査」を行います。
 これらの検査でほかの病気が否定されたなら、過活動膀胱としての治療が開始されることになります。次回は治療についての話です。

泌尿器科部長 百瀬均院長 大山信雄先生
星ヶ丘厚生年金病院 
枚方市星ヶ丘4-8-1 TEL072-840-2641

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