これからの暑い時期には、脱水症に注意が必要です。体の水分の量と組成は、主に腎臓や脳の働きで微妙に調整されています。体に入る水分は食事と飲み水で、出る水は尿、便、皮膚、息からです。これらの出入りのバランスが崩れて水分が過剰に失われた状態が脱水症です。
 夏に脱水症が増えるのは、水分が汗として皮膚から失われるからです。炎天下での激しいスポーツでは何リットルもの水分が失われます。また、汗には食塩が含まれているので、同時に塩分も喪失しています(この状態を脱塩といいます)。水やお茶だけの水分補給では血液のナトリウム濃度が低下して、ひどい時にはけいれんを起こしたりします。そのためスポーツドリンクのようなナトリウムが含まれる飲料水での補充が得策です。
 発熱時にも発汗が起こるので、同様の注意が必要です。下痢、吐き気・嘔吐(おうと)があると、脱水は更にひどくなります。通常、脱水になると腎臓が水分を体に残そうとして、濃い尿を作りますが、高齢者、乳幼児、糖尿病、利尿剤服用時では、その能力が低下して、脱水症を来しやすくなります。
 重度の脱水症では、急性腎不全や意識障害などが起こり、命にかかわります。また動脈硬化で血管が詰まりやすい高齢者では、血圧低下や血液の濃縮のため、脳梗塞や心筋梗塞の誘因にもなります。
 予防は、運動時、発熱時などでは、こまめに水分を補給することです。胃腸炎などで、水分が受け付けない状態なら点滴を受ける必要があります。

診特定医療法人 三上会 総合病院 東香里病院
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