201401cst 青春時代は人生の宝物。心揺れる季節に試行錯誤したことは後に生きる糧となり、人生を実り多いものにするはず。そんな青春ど真ん中の中学生たちが主役となる、寝屋川市の恒例行事「中学生の主張」が12月14日、同市の中央公民館講堂で開催されました。
これは、13回目を数える催しで、市内在住の中学生2267人の応募作の中から、特に優れた13人の主張を本人の朗読で発表しました。どれも力作ぞろいでしたが、中でも社会問題化している「いじめ」を主題としたものが多く見受けられました。 政治家は簡単に自らの発言を撤回するが言葉はもっと重いもの。学校でも「死ね、きもい」、たったひと言が人を深く傷付ける、言葉の恐ろしさを訴えたものを始めとして、小学校のクラスで止まらない「いじめ」の連鎖についてなど。
陰湿ないじめを目の当たりにして、止めることもできず、やがて人間不信に陥った女子生徒が、進学先の中学校で仲間や先生に支えられ、人を信じる心を取り戻すまでの軌跡に深い感銘を受けました。
また、命の尊さを見詰める数々の秀作も。脳梗塞で左半身が不自由になった祖母の介護を通じて、思いやりの大切さを痛感した男子生徒の作品や、親に叱られても「よっしゃ、よっしゃ。もうええ、もうええ」と必ずかばってくれた大好きな祖父が、亡くなって初めて知った当たり前の日々のありがたみをつづった女子生徒の発表にも胸を打たれました。
そして圧巻だったのは吹奏楽部の部長となるも、うまく部員をまとめられず苦悩していた女子生徒の発表。苦しむ生徒に先生が日付が変わる時間を過ぎても、悩みを聞いてくれたエピソードを紹介。
女子生徒は漢字の「人」に例え、「人は一人では生きられない。一画目の私を二画目の先生が支えてくれた。これからは自分が二画目となって、クラスの誰かを支えたい。そうすればいじめもなくなる」と述べ、そして将来は先生になりたいという夢を披露し、客席からも大きな拍手が起こりました。
生徒たちの豊かな表現力に感心するとともに、その真摯な思いに触れることで、大人である私たちも、自身の生き方を見直し、誠実に生きようという思いが湧き起こる有意義な催しでした。(吉田敦)

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