【星降る丘から健康便り】虚血性心疾患②狭心症(症状)

虚血性心疾患は病態によって大きく狭心症と心筋梗塞に分けられます。
冠動脈は狭窄しているが、血流が途絶するには至らない状態が狭心症です。これに対して、冠動脈が完全に閉塞し心臓への血液供給が遮断され、心臓組織が壊死を来たす状態を心筋梗塞といいます。
狭心症では通常、安静にしている時に症状は起こりません。運動や仕事などの労作で心臓の活動量が増大しても、冠動脈狭窄のために心臓の活動量に見合う血液が供給されない時に症状が出現します。典型的な症状は前胸部の圧迫感や締め付けられるような胸痛です。胸のこの部分が痛い、といった場所を指し示すことができるような痛みではなく、胸全体が重苦しくなる拘扼感です。胸が苦しくなって労作をやめると、徐々に心臓の活動量が減り、冠動脈が狭窄していても心臓が必要とする血液量が供給されるようになれば、症状は軽減します。症状の持続時間は短くても数分から15分、長くても30分程度です。ズキっとする一瞬の痛みとか1分間も続かない胸痛や、逆に何日も続くような胸痛は狭心症ではないかもしれません。もっとも、肩こりや胸やけ、歯痛といった症状が狭心症だった症例もあります。その一方で、全く自覚症状のない無症候性心筋虚血といった病態もあります。
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循環器内科部長 鷹野 譲先生
日本循環器学会認定専門医・日本心臓病学会特別正会員(FJCC)・日本心血管インターベンション治療学会認定専門医
JCHO星ヶ丘医療センター
枚方市星ヶ丘4-8-1 TEL072-840-2641

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