心室性期外収縮が連続して起こる心室頻拍や、心室が震えるだけで全く収縮しない心室細動のような「心室性不整脈」は、心房細動などの上室性不整脈と違って、不整脈が起こると十分な心拍出量が得られなくなり、意識を失ったり死に至ったりする大変恐ろしい不整脈で、致死性不整脈とも呼ばれます。
このような心室性不整脈は多くの場合、心筋梗塞や心筋症など不整脈発生の原因となる基礎心疾患があり、既に心機能が低下しているような症例に起こりやすいことが知られています。
一方で、特発性心室頻拍やブルガダ症候群など、それまで心疾患があると思われていなかった人に突然発症することもあります。不整脈発作が起こった場合、そのまま原因不明の突然死となるケースもありますが、意識消失発作などで病院受診して診断されることもあります。
心室性不整脈による意識消失を認めた症例や基礎心疾患のある低心機能症例に対して、心室性不整脈による突然死予防のための治療として植込み型除細動器
(ICD)があります。これは電気ショックを行うペースメーカーといったもので、普通のペースメーカーと同じような要領で挿入されますが、心室性不整脈を感知すると電気ショックで不整脈を止める働きをします。
…………………………
循環器内科部長 鷹野 譲先生
日本循環器学会認定専門医・日本心臓病学会特別正会員(FJCC)・日本心血管インターベンション治療学会認定専門医
JCHO星ヶ丘医療センター
枚方市星ヶ丘4-8-1 TEL072-840-2641

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

ページ上部に