「酒は飲んでも呑まれるな」とはよく言われる標語ですが、お酒は度が過ぎると身を滅ぼします。
短時間に多量摂取して意識障害を起こす急性アルコール中毒はこれからの季節は飲酒の機会も多く要注意です。昏睡になると危険なこともあり、毎年大学生の死亡例が報告されています。個人で許容できる量は異なるので他人には無理にすすめず、各人自分のペースで飲みましょう。刺激して反応がなくなれば医療機関で経過を見てもらいましょう。
さらに怖いのが慢性アルコール中毒(依存症)です。アルコールは合法的に現実逃避する手段で、少量でやめられなくなれば依存です。体調を崩して医療機関を受診されますが対応は厳しく、生活習慣の問題だと診療してくれないことも多いです。精神科でも本人に断酒の意志がない限り診療してくれません。栄養状態が悪化し、肝障害・膵炎・脳症・心筋
症・神経障害など全身に支障をきたし、中止すると離脱症状(震え・けいれん・発汗・嘔気・焦燥感・幻聴など)が出て不穏になります。
健康を損ない、周囲を苦しめて相手にされずに早死にします。断酒すれば回復できますが、ほんの少しでも再開するとよくなりません。恐ろしい病気です。
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救急科部長 竹中 洋幸
京都大学医学部卒
京都大学大学院卒
勤務歴:京都大学医学部付属病院、市立島田市民病院、康生会武田病院
専門分野:循環器内科

枚方公済病院
枚方市藤阪東町1丁目2番1号
TEL 072-858-8233

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