「心房細動」という不整脈があります。一般によく起こる不整脈で高齢になるとその頻度が増え、80歳以上になると5%近くの方にある不整脈です。「心室細動」という心筋梗塞発症時に起こる電気ショックが必要な危険な不整脈が有名ですが、一字違いで大違いの別物です。
心房細動は別の心疾患が原因で起こることもありますが、むしろ原因不明のことが多いです。次の心拍までの時間が一定せず脈と脈の間がばらつくのが特徴です。心臓が突然止まるような危険は一切ないですが、心拍数が多くなる(頻拍)のと、わずかですが脳梗塞の合併の頻度が高くなるのが問題です。
心房細動が突然起こると心拍数が120を超えることが多く、動悸や胸の違和感、時には胸痛を感じます。通常2、3日のうちにいつもの脈に戻ることが多いですが、止まらずにそのまま続くこともあります。頻拍のままだと胸部症状が強かったり、心不全になることもあるので投薬で心拍数の調節をします。また、心房細動が起こりにくくなる効果のあるお薬を飲んでいただいたり、必要によっては脳梗塞の予防のお薬を飲んでいただきます。
次回は心房細動と脳梗塞発症を中心にお話します。
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救急科部長 竹中 洋幸
京都大学医学部卒
京都大学大学院卒
勤務歴:京都大学医学部付属病院、市立島田市民病院、康生会武田病院
専門分野:救急・総合診療科

枚方公済病院
枚方市藤阪東町1丁目2番1号
TEL 072-858-8233

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