自律神経失調症1 平成17年3月1日号


最近、増えている病気が自律神経失調症(正式の病名ではない)です。症状の1つ、2つ当てはまる人がほとんどではないでしょうか。
肩こり、頭痛、頭重感、耳鳴り、めまい、疲れ目、味覚障害、息が苦しい・詰まるなどの圧迫感、不眠、食欲不振、吐き気、円形脱毛症、過呼吸症候群、高・低血圧症、貧血、不整脈、食道のつかえ、疲労感、冷え、下痢、便秘、うつ症、生理不順、腹部の張り、慢性じんま疹、登校拒否症、出社拒否症、これらの1つ、または2つ以上が重なり、発症します。
自律神経とは自立・独立した神経で、自分の意志で操作できない神経のことです。心臓は生まれてから一時も休まず動いています。悲しい時涙が出たり、驚いたりするとドキドキします。交感神経がそうさせるのです。いつまでも興奮することのないように今度は副交感神経が働いて興奮を抑える役目をします。この神経中枢は大脳の視床下部にあり、女性ホルモンの調整機能や体温を一定に保つ体温調整機能、食欲調整機能などをコントロールする中枢としての役目を果たします。では自律神経失調症の原因にはどんなものがあるでしょうか。
①精神的ストレス。学校では子どもと先生や友だちとの関係など、社会人は上司や同僚との関係があります。また個人的には自分の気持ちを抑えるタイプ、完ぺき主義者、くよくよする、引越しなどで環境がしばしば変わる人などに多く見られます。
②身体的ストレスでは急激な温度の変化や不規則な生活、激しい運動など。
③身体内部変化によるものとして更年期障害、感染症に起因するものなど。
④薬の作用により起こるもの。特に何種類もの薬を同時に飲んでいるため、その副作用で起こることが多いです。体に合った薬が本当の薬です。合わない薬は毒薬に等しいと言っても過言ではありません。例えば白と黒の絵の具を混ぜるとグレーになり、赤と黒を混ぜると紫になります。薬に置き換えると心臓の薬と肝臓の薬を一緒に飲み、腎臓の薬に変化するようなものです。ですから薬という字は草葉の陰で楽になる、とも受け取れます。
次回は自律神経失調症の対策を紹介します。

吉見カイロプラクティック クリニック
吉見 猪之助院長
気功とカイロプラクティック療法で難病患者の施術も。毎水曜枚方駅前教室などで気功教室開催中。
東大阪市花園東町1の17の2 tel.072(961)4433
http://www.jin.ne.jp/yoshimi 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です