突然に腹痛を来す病気の一つに胆石発作や胆のう炎があります。
胆のうは右上腹部にあって肝臓で作られた胆汁液(脂肪を消化するのを助ける液)を濃縮してため込んで腸に送り出す機能があります。長年のうちに胆汁の成分が胆のう内で固まって胆石ができることがあります。胆石は一般に約5%の人で確認され、年齢とともに頻度が増加します。胆石が胆のうの出口を一時的に塞いで腹痛発作が起こるのが胆石発作です。また、胆のうに炎症が起こるのが胆のう炎ですがほとんどが胆石が原因で起こります。
胆石がある人のうち症状を来すのは2割くらいといわれていて一部です。胆石があっても無症状であれば必ずしも手術治療は必要ありません。しかし、一度胆石発作や胆のう炎を発症した人は高率で再発するため手術治療が勧められます。
胆石発作・胆のう炎の症状は上腹部の真ん中から少し右側にかけて感じる腹痛と発熱で嘔気・嘔吐や冷汗を伴うことも多いです。症状、腹部圧迫による痛みの増強所見、エコーやCTでの画像評価、採血などで診断されます。
胆のう炎が悪化すると命に関わるので適切なタイミングでの手術治療が検討されます。
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救急科部長 竹中 洋幸
京都大学医学部卒
京都大学大学院卒
勤務歴:京都大学医学部付属病院、市立島田市民病院、康生会武田病院
専門分野:救急・総合診療科

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