血液中には電解質という電気バランスを保つものがあり、食事・様々な病気・お薬の影響でバランスが崩れて多彩な症状が出ることがあります。
体内電解質の一つにカリウムがあり、一般的な血液検査で値が測定できます。心臓や筋肉・神経の電気活動に役立っていて、過不足があると不整脈や脱力・知覚異常が出ます。生野菜や果物に多く含まれているので多量に摂取すると高カリウムになりますが、体内調節されるので、それだけで問題になることは通常ありません。しかし、病気やお薬の影響が加わると注意が必要ですから、実際にカリウム異常を指摘された際には食事内容に注意しましょう。
病気としては腎臓機能の悪化・過度な脱水で高カリウムになり、長期の嘔吐や下痢・多量の発汗ではカリウムが失われて低カリウムになります。また、ステロイドホルモンの増加で低カリウム、減少で高カリウムになります。お薬では利尿剤・インスリン・漢方薬に含まれる甘草などがカリウム値に影響を与える代表です。
カリウム値は普段気にする必要はないですが、過度に異常になると危険な不整脈が出ることもありますので血液検査で異常を指摘されれば注意が必要です。
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救急科部長 竹中 洋幸
京都大学医学部卒
京都大学大学院卒
勤務歴:京都大学医学部付属病院、市立島田市民病院、康生会武田病院
専門分野:救急・総合診療科

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