朝夕はめっきり冷え込む季節となりました。今回は最新の「ペースメ ーカー」について説明します。
「ペースメーカー」は心臓を電気で刺激して脈を補充することができる器械で、徐脈で困っている患者さんに埋め込みます。その「ペースメーカー」が重さ1.75g、容積1ccのカプセル型に小型軽量化されました。
今までの「ペースメ ーカー」は、胸に電池部分を埋め込み、そこから静脈を通して心臓にリードという導線を留置する必要がありましたが、最新の小型カプセル型「ペースメーカー」にはリードも胸の電池部分もありません。そけい部の静脈からカテーテルを使って、小型カプセルを右心室まで持っていき、小さなフックで取り付ければ終了ですので、手術時間も40分と短く、入院期間も3日程度で済みます。 体表面に傷を残さず、感染やリードの断線といった従来型のペースメーカーの問題点もなくなっており、非常に魅力的なカプセル型「ペースメーカー」なのですが、弱点もあります。心房細動による徐脈の症状の方しか対象とならず、全体の10%程度の患者さんしか恩恵にあずかれないのが現状です。

毅峰会 吉田病院(枚方市北中振3-8-14)
TEL 072-833-1831
循環器内科部長 木戸 淳道

京都府立医大医学部卒業
日本循環器学会専門医
日本心血管インターベンション治療学会専門医・施設代表医