枚方公済病院シリーズ:大腿骨骨折

以前に高齢者によく起こる骨折として脊椎の圧迫骨折の話をしましたが、同様に多いのが転倒時に起こる大腿骨の骨折です。
大腿骨は足の付け根から膝まで、左右の2本あって太くて人体で一番長い骨です。
高齢者の転倒時に起こる大腿骨骨折の部位はほぼ決まっていて、骨盤と関節を作る側の端(上端)に近いところで、頸部と転子部という部分です。体重を支えている大事な骨ですので骨折すると立って歩くことはできません。転倒後に足の付け根辺りに強い痛みを訴え、身動きが取れずに救急車で病院に搬送される場合が多いです。残念ながらほとんどの場合、亀裂が入るだけでは済まずに転位します(ずれる)。転位すると安静だけでの完治は難しく、手術を受けないとほとんどの場合歩くことはできません。
手術の種類は、骨折の部位と転位の程度、関節のすり減りなどによって異なり、ネジやピンで固定したり人工骨頭や人工関節を使用したりします。
手術がうまくいっても身体能力は必ず落ちますので、その後のリハビリが大事です。予防として若い頃からのカルシウム摂取、骨粗鬆症を改善するお薬の内服、転倒しないように普段の筋力維持と手すり設置などの生活環境の工夫が大事です。
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救急科部長 竹中 洋幸
京都大学医学部卒
京都大学大学院卒
勤務歴:京都大学医学部付属病院、市立島田市民病院、康生会武田病院
専門分野:救急・総合診療科

枚方公済病院
枚方市藤阪東町1丁目2番1号
TEL 072-858-8233

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