こどもの心理を知ろう:コンプレックス②

(前号の続き)
背中にやけどのあるA子ちゃんの身体検査が終わった後にお母さんが学校に来ました。担任の先生はお礼を言われると思いました。ところがお母さんは「実は、A子が学校から帰ると、私も皆と一緒に身体検査を受けたかったと大声で泣くのです」と話しました。
仲間外れになったと感じたのか、それともやけどを気にしないほどのクラスメイトとの信頼関係を築いていたのか。真意は分かりませんが、人間は何らかのコンプレックスを隠そうとするのが常なのに、A子ちゃんの涙は素晴らしいと感じました。
さて、ここでコンプレックスの克服法です。例えば字が下手な子どもが習字を習い、克服する。これを心理学で「直接補償」と呼びます。苦手なことを直接的に克服するからです。逆に字が下手な子どもが絵を習う。別の選択肢で間接的に克服する。これを「間接補償」と呼びます。
いずれにせよ、コンプレックスを持っていると生きづらさを感じるものです。もし子どもさんが何らかのコンプレックスを持っていたならば、子どもさんの性格や特性を考え、コンプレックスを解消させてあげてください。

こころの教育Q&A こどもの心理を知ろう
関西カウンセラーズ研究会
心理分析室 深田昭一(上級教育カウンセラー)
元暴走族から更生、教師を経てカウンセラーに転身。現在、カウンセリング、並びに各地での講演活動を実践。テレビ、ラジオなどにも出演。

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