吉田医療新聞:虚血性心疾患 (心筋梗塞、狭心症)による心不全

桜が開花し、例年なら心躍る季節ですが、今年は新型コロナウイルスの問題で世の中が大揺れしていて、皆さんもお花見気分にはなれないのではないでしょうか。〝忍〟の一字でしばらく不要不急の外出は控えるしかなさそうです。
さて今回は「心不全」の原疾患の一つである「虚血性心疾患」についてお話します。
「虚血性心疾患」とは心筋梗塞や狭心症の総称で、心臓に酸素や栄養を供給する冠動脈が動脈硬化で詰まったり、細くなったりして、心臓が酸素不足(虚血)になる病気をいいます。虚血状態になった心臓は、左心室のパワーが落ちてしまい、全身に血液を十分に運ぶことができなくなってしまうため、「心不全」になりやすいのです。
しかし、今や虚血性心疾患はカテーテル治療とお薬の治療でほとんどの患者さんを治療することができますので、早期発見・早期治療をすれば「心不全」になる可能性を減らすことができます。
「階段の上り下りや、運動をした際に胸が苦しくなる」などの虚血性心疾患症状に思い当たる節のある方は、早めに循環器内科を受診しましょう。

毅峰会 吉田病院(枚方市北中振3-8-14)
TEL 072-833-1831
循環器内科部長 木戸 淳道

京都府立医大医学部卒業
日本循環器学会専門医
日本心血管インターベンション治療学会専門医・施設代表医

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