枚方公済病院シリーズ:胸水

 肺の周りに水がたまると「胸水」と言われ、精査・治療が必要です。
 肺は肺胞という0.2㎜程度の小さな袋が集まった大きなスポンジ様の組織で、胸壁という肋骨・筋肉などでできた固い囲い(底は横隔膜という筋肉)の中に納まっています。
 肺と胸壁とは接していますが固定しておらず、滑り合っています。肺に穴が開くと口から吸った空気が肺と胸壁の間に漏れてたまって、肺が縮んで気胸という病気になります。何らかの原因で肺の表面や胸郭の内面から液体が出てくると肺と胸壁の間に水がたまって「胸水」になります。通常レントゲンで肺の下側にたまって映り、多量にたまると呼吸困難になります。
 胸水の原因は様々です。肺炎や胸膜炎など肺の表面に炎症が起こったり、肺がんが肺の表面に達した時もたまってきます(通常片側のみ)。
 肋骨が骨折した際に胸壁の内側に出血して血がたまります(血胸)。体のむくみがひどくなった時にも両側に胸水がたまることがあり、原因に心不全・腎不全・多量の尿蛋白(ネフローゼ)・肝硬変などの病気が原因のこともあります。
 胸水は通常胸部レントゲン1枚で判断できます。定期的に受ける健康診断も大事なことだと考えます。
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救急科部長 竹中 洋幸
京都大学医学部卒
京都大学大学院卒
勤務歴:京都大学医学部付属病院、市立島田市民病院、康生会武田病院
専門分野:救急・総合診療科

枚方公済病院
枚方市藤阪東町1丁目2番1号
TEL 072-858-8233

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