親と子の真の「絆」~生まれた時から親孝行~ H24.3月15日号

 子どもが生まれた時には可愛くて仕方なかったのですが、最近では「産んでくれって頼んだ覚えはない」と、偉そうな口をたたきます。親と子との絆とは、こんなものなのでしょうか?寂しい思いでいっぱいです。

 過去を振り返れば私も同じようなセリフを吐いた経験があります。今回は私なりの「ロマン」を書かせていただきます。生まれてすぐの赤ちゃんのほほ笑みは、光輝いています。目もキラキラです。そして、お父さん、お母さんの指を赤ちゃんは精一杯の力を込めて握りしめます。まだ、生まれてすぐの赤ちゃんは話すことができません。だから親の指を握るのです。実は指を握る行動には意味があると私は信じています。それは「約束」という意味です。
「産んでくれてありがとう。しばらくはお父さん、お母さんにお世話になるけど、大きくなったら必ず親孝行するから待っててね。約束するよ」と言っているのではないかと…。つまり赤ちゃんの手を握る行動は、お父さん、お母さんとの「幸せ指切りゲンマン」だと私は思うのです。
子どもさんの一生涯の中で反抗する時もあるでしょう。親の言うことを否定することもあるでしょう。しかし、生まれてすぐに約束をしたのですから、必ず、大人になった時に親孝行してくれると確信しております。
さあ、これを読まれた後、すぐに子どもさんが生まれた時の写真を見てください。また、子どもさんを抱いているお父さん、お母さんの満面の笑みを見てください。子どもさんは生まれた時にお父さん、お母さんの顔を満面の笑みにするという親孝行をしているのです。これが親と子どもとの真の「絆」なのです。寂しい思いなんてしなくていいのです。

 

こころの教育Q&A 子どもの心理を知ろう
家庭教育専門カウンセラー 深田 昭一 さん
心理分析室 深田昭一事務所
TEL 06(6942)0605

大阪青年会議所会員(文化都市推進委員)
元暴走族から更生、教師を経てカウンセラーに転身。現在、カウンセリング、並びに各地での講演活動を実践。テレビ、ラジオなどにも出演。

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