漢方の視点:肩凝り

一般的に肩凝りは首の骨や肩の機能の障害を基として、肩の筋肉に負担がかかり、多くはストレスが関連して起こります。治療は痛み止め薬、筋肉の緊張を和らげる薬、坑ストレス剤やビタミン剤などが処方され、場合によっては鍼やマッサージ、整体、温熱療法を利用することも可能ですが、肩凝りは肩の筋肉の凝りだということは共通の考え方です。
しかし、漢方ではそうは考えません。肩凝りは「凝り」「張り」「凝り感」に分けた上で、ストレスも関与するとの立場を取ります。
凝りは言うまでもありません。
張りは肩の筋肉に水毒がたまっている場合で、水毒とは生理作用を失った水分の貯留です。
凝り感は実際には凝っていないのに凝ったような感じがする場合で、女性に多く見られます。
凝りにはマッサージが効きますが、張りや凝り感の時にはマッサージは慎重にしないと、後でかえって痛みを訴えることがあります。私はそれぞれの場合に漢方薬を処方します。なぜなら、一般には張りや凝り感の薬はないからです。※症状別による漢方薬の処方など、お気軽にお問い合わせください。
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〈お問い合わせ〉(医)松徳会 松谷病院
枚方市津田西町1の29の8 TEL 072-859-3618
プロフィール 小山誠次
松谷医院(医)松徳会 昭和51年岡山大学医学部卒業。現在、(医)松徳会くにみが丘クリニック院長・(社)日本東洋医学界専門医・指導医。『古典に生きるエキス漢方方剤学』5冊目を出版

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