低酸素を来す疾患

今回は低酸素を来す疾患についてのお話です。
酸素は肺で体内に摂取されるので、肺の問題で低酸素になることは想像がつきやすいと思います。
直接肺に問題が起こる疾患としては、肺炎・肺癌の進行・気胸(肺に穴があく)・肺塞栓(肺の血管が血栓で詰まる)・肺気腫(タバコで肺組織が崩壊する)・喘息(気管支の痙攣)などがあります。多くの場合、胸部レントゲン・心電図・採血検査などで診断がつきますが、肺塞栓などは造影CTまで実施しないと確認できないので実際の診断は難しいケースもあります。
ほかに低酸素を来すものに、肺うっ血(肺に水がたまる)を来す心不全があります。実は中年以降の方では低酸素の原因として心不全の頻度が非常に高く、特に高齢者での合併が急増しています。低酸素になると通常は呼吸が速くなって苦しくなります。進行すれば命に関わりますので疑われればすぐ病院で評価してもらいましょう。
次回は心不全について詳しくお話します。
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救急科部長 竹中 洋幸
京都大学医学部卒
京都大学大学院卒
勤務歴:京都大学医学部付属病院、市立島田市民病院、康生会武田病院
専門分野:循環器内科

枚方公済病院
枚方市藤阪東町1丁目2番1号
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