こどもの心理を知ろう:あおり運転(1)

先日、ある新聞社より「あおり運転」について取材を受けました。なぜあおり運転は起こるのか、どのような人がするのか、その心理は?などです。
要因は様々ですが、まず、誰もがストレスを抱えて生きています。そのストレス解消法の一つが「ドライブ」で、確かにドライブはストレスを発散させます。しかしその反面、ストレスをためこむという正反対の反応が見られます。
渋滞、信号待ち、前方の車のノロノロ運転などに直面すると、ストレスで脳内は怒りの感情アドレナリンでいっぱいになります。そこで普段はおとなしい人でも、あおり運転をしてしまう心理が一つです。
もう一つは、心理学用語で「同一化」と呼ばれる防衛反応です。気の弱い人が、ヤクザ映画を観に行くと、映画館に入る前はオドオドした態度ですが、出る時にはヤクザさながら肩で風を切って歩いています。これは映画を観て自分があたかもヤクザになったかのように同一化しているのです。なので大きな車やいかつい車に乗る人の方が同一化に陥りやすいのです。 
次号では、あおり運転を受けた場合の対処法について説明致します。

こころの教育Q&A こどもの心理を知ろう
関西カウンセラーズ研究会
心理分析室 深田昭一(上級教育カウンセラー)
元暴走族から更生、教師を経てカウンセラーに転身。現在、カウンセリング、並びに各地での講演活動を実践。テレビ、ラジオなどにも出演。

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