枚方公済病院シリーズ:脳梗塞

 突然発症する恐い病気に脳梗塞があります。脳を栄養している血管が閉塞して脳組織が壊死する病気で軽い症状で済む場合もありますが、命に関わることもあります。後遺症を残すことが多く、命は助かってもその後の生活に大きな影響を及ぼします。
 脳は神経ネットワークを通して全身の筋肉の動き、感覚、臓器の機能調節をつかさどっていますので、脳梗塞は体のどこに症状が出ても不思議はなく、特徴は突然発症することです。
 代表的な症状は、片側の四肢や顔面の運動麻痺・感覚麻痺・しびれ、ろれつ困難、めまい、歩行障害、意識障害などです。脳の壊死は数時間で完成しますのでできるだけすぐに受診することが大事です。
 必要があれば脳卒中センターで血栓溶解薬の投与やカテーテル血管治療で壊死部分を最小限に抑える治療が行われます。壊死した脳組織は再生しないのでリハビリで機能回復を目指すことになります。
 血管閉塞の原因は脳血管自体の傷みの場合と、心臓内にできた血の塊が流れてくる場合があります。予防については、前者は動脈硬化が影響していて高血圧・糖尿病・高コレステロール血症・喫煙の管理、後者は心房細動や心疾患が影響していて抗凝固薬の予防投与が大事です。
……………………
救急科部長 竹中 洋幸
京都大学医学部卒
京都大学大学院卒
勤務歴:京都大学医学部付属病院、市立島田市民病院、康生会武田病院
専門分野:救急・総合診療科

枚方公済病院
枚方市藤阪東町1丁目2番1号
TEL 072-858-8233

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です