枚方公済病院シリーズ:急性扁桃炎

風邪でのどが痛むのはよく経験されると思います。口の奥をのぞくと口蓋垂(のどちんこ)の左右両側にある扁桃腺(口蓋扁桃)が発赤・腫脹して、痛みや熱を伴う状態を急性扁桃炎と言い、急性咽頭炎に含まれる病態です。
扁桃腺は実は口蓋扁桃以外にも咽頭内に複数ありますが、口蓋扁桃が代表です。ウイルスや細菌などの病原菌から体を守る免疫の役割があり、病原菌が付着・増殖すると炎症を起こして発赤・腫脹します。細菌が増殖して膿ができると表面に白い塊(白苔)が付着して見え、化膿性扁桃炎と言われます。こうなると抗生剤の投与が必要で入院治療が望ましいです。
さらに扁桃腺の周囲に膿がたまって大きくなると扁桃周囲膿瘍と言われ、より重篤です。膿がたまる位置と大きさによっては気道を圧迫して呼吸困難から危険なこともあり、耳鼻科で切開排膿の処置が必要になることがあります。
軽い扁桃炎のつもり
が、化膿性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍と悪化して危険なことがあります。また、何度も扁桃炎を繰り返して慢性化することもあり、手術による扁桃切除が検討されることがあります。急に扁桃の腫れがひどくなったり、繰り返す場合は医療機関に相談しましょう。
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救急科部長 竹中 洋幸
京都大学医学部卒
京都大学大学院卒
勤務歴:京都大学医学部付属病院、市立島田市民病院、康生会武田病院
専門分野:救急・総合診療科

枚方公済病院
枚方市藤阪東町1丁目2番1号
TEL 072-858-8233

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