シリーズ人権を考えよう:コロナウイルス

交野市立第三中学校 3年 徳田 みやび(とくだ みやび)さん

 今、多くの人が新型コロナウイルスに よって苦しんでいる。感染してしまった人以外にも感染していない人や、もう完治した人までもが苦しんでいるのはなぜだろう。新型コロナウイルスのおそろしさは本当に感染能力だけなのだろうか。  私は文房具を見に近くのショッピングモールへ行った。私が店に入ってペンを見ていると、咳をする音が聞こえてきた。音のしたほうをむくと男の人がマスクの上から手で口をおさえて何度も咳をしていた。その人の近くにいた女の子の手を母親とおもわれる人がひっぱって「咳してる人にあんまり近づかないほうがいい。コロナかもしれないから」と言って男の人から離した。  「コロナに感染したくない」だれもがそう思っていると思う。感染しないためにはどういうことをすればいいのか考えると、自粛したり、手洗いうがいをしっかりしたりなどいろいろな方法が思いつく。その中に「似た症状がでている人から離れる」というのも入るのかもしれない。そう考えるとさっきの女の人の行動はふつうのことだ。しかし男の人の気持ちはどうなのだろうか。女の人が女の子に言っていたことが聞こえたのかはわからないが、どっちにしてもはやく咳をとめたかったと思う。  新型コロナウイルスのおそろしさは人を不安にさせたりするところにもあると思う。だれが感染しているのかすぐに知ることはできないから、ウイルスではなく人を怖がってしまったりすることで症状がでても言いだせず、さらに感染が拡大してしまう。こういうことも少なくないと思う。今私たちが戦うべきなのは感染症だけではないと私は思う。

※この作文は中学2年時に書いたものです。