引き続き、日常生活に役立つ簡単な計算をご紹介していきたいと思います。
⑤..名目金利と実質金利
 預貯金の金利について少し突っ込んだ考え方をしますと、日常的に使用している名目金利と物価の変動を考慮した実質金利とに分類する事ができます。
 例えば、名目金利が2%で物価の上昇率が1%とすると、実質金利は1%となります。仮にデフレの時代に100万円の預貯金(金利0%、物価下落率1%とする)をしたとします。この場合、1年を経過しても利息は付きませんが、物価が1%下がっていますので、100万円の物が99万円で買える事になり、実質には1万円の金利が付いていると言えます。
 しかし、一方で物価が上昇している時代に、名目金利が1%で物価上昇率が3%としますと、実質金利はマイナス2%になります。
 このような物価上昇期に同じく100万円の預貯金(金利1%、物価上昇率3%とする)をしたとします。この場合、1年を経過すると100万円×1%で101万円になりますが、物価が3%上昇していますので、100万円×3%で103万円になり、実質的には2万円の元本割と同じ状態になるのです。

⑥..現在の価値と将来の価値
 例えば、今すぐに100万円をもらうのと、1年後に101万円をもらうのとではどちらが得かを考えましょう。仮に、今すぐに100万円をもらって金利2%の定期預貯金に預けますと、1年後は100万円×2%で102万円になり、今すぐに100万円をもらう方が得になります。
 このように、預貯金の金利については、名目金利と実質金利、現在価値と将来価値のそれぞれの比較という簡単な計算方法を使う事によって、いろいろな考え方をする事ができるようになるのです。

実践!ライフマネジメント
日本ファイナンシャルプランナーズ協会会員
下北 行則さん

〈プロフィール〉
酪農研修を修了しカナダから帰国後、上級ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取得、独立系FPとして活躍中。
目標は世界を視野に入れたFPビジネスの展開。

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