視力表で使われている、アルファベットのCのようなマーク。これはランドルト環と言って、世界共通の視力検査用の記号なのです。
 その大きさは正確に決められていて、例えば視力表の1.0に当たるランドルト環は、直径7.5㎜、太さ1.5㎜、切れ目の幅1.5㎜のC。この切れ目の向きを5m離れた位置から判別できる視力が、1.0なのです。ちなみに、視力0.5用のランドルト環の大きさは1.0用の2倍、0.2用は5倍、視力表の1番上にある0.1用は10倍の大きさになっています。
 視力には、裸眼視力と、眼鏡を掛けた時の最高視力、すなわち矯正視力とがあります。一般に「目が悪くなった」という場合は裸眼視力を指しますが、大切なのはむしろ矯正視力の方で、矯正視力が悪いということは、屈折異常だけではなく、白内障や緑内障、黄斑変性症など、何らかの目の病気が隠されている可能性が高いのです。
 ところで、視力測定にランドルト環を使用するのは人間だけですが、そのほかの動物の視力も様々な方法で研究されています。動物の中で最も視力の良いのは猛禽類のワシやタカで、はるか上空から地上の小さな獲物を狙って狩りをするのに適しています。夜行性の猫の視力は0.2程度と言われていますが、暗い所では光に対する感度が優れていますし、昆虫の複眼は動いているものを見やすいようにできています。
 このようにそれぞれの生活に適応して発達した視力、とても興味深いものがありますね。


きたの眼科:北野保子院長
診療所では、場合により在宅医療、往診にも対応。電話予約、電話相談にも応じる。星ヶ丘厚生年金病院、そのほかの病院との病診連携を行っている。
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