最近、われわれ腎臓の病気に関わる医療従事者の中では、「慢性腎臓病」という言葉がよく使われます。
Chronic(慢性の)Kidney(腎臓)Disease
(病気)という英語の頭文字を取ってCKDと呼んでいます。このCKDの進行した状態を腎不全と呼ぶことになっています。 皆さんは腎不全と聞いてまず何を想像されるでしょうか?人工透析?確かにわが国で人工透析を受けておられる患者さんは年々増えており、現在約29万人にもなっています。
 しかし、人工透析を受けておられる患者さんは、腎臓の機能がほとんどなくなってしまった方ですので、その前段階の患者さんはさらに多くいます。以前は血液検査で腎障害が指摘された時に腎不全と診断していましたが、今では自覚症状が全くなく、また、血液検査で明らかな異常がなくても、例えば持続するタンパク尿があるだけで、CKDと診断されてしまいます。結果、潜在的なCKD患者さんの数は成人人口の約20%を占めるというデータもあります。
ではCKD患者さんはなぜこんなにも多いのでしょうか?その原因として腎臓自体の病気によるものだけなく、糖尿病、高血圧、肥満といった、いわゆる生活習慣病に関連した腎障害や加齢に伴う腎機能低下によるものが増加しているからだと言われており、今や新たな国民病といっても過言ではありません。

泌尿器科部長 百瀬均院長 大山信雄先生
星ヶ丘厚生年金病院 
枚方市星ヶ丘4-8-1 TEL072-840-2641

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