今回は前立腺がんの危険因子についてお話します。前回、わが国では前立腺がん患者さんが増えていると書きましたが、では、前立腺がんになりやすくなる要因、つまり危険因子とは何でしょうか?
 まず一つめに、食生活との関連があります。具体的には動物性脂肪を多く摂取する西洋風の食事様式の増加が、前立腺がんの増加に関連していると言われています。これに対し、豆類・穀物類を多く摂取する人は前立腺がんを発症する確率が低いという報告もあります。
 もう一つは前号でも書きましたが、遺伝的な要因です。ある報告では、第1度近親者、つまり親または兄弟、または子に1人の前立腺がん患者さんがいる場合、その当事者が前立腺がんになる危険率は2倍になると言われています。そして、もしも第1度近親者の中に2人、3人の前立腺がん患者さんがいる場合は、それぞれの危険率は、なんと5倍と11倍になると報告されています。
 このような理由から、近親者にこの病気の方がいる場合は、少なくとも50歳になれば、場合によっては40歳代でも前立腺特異抗原…PSA値(前立腺が産出する特殊なタンパク質の値)を調べる検査をお勧めしています。

泌尿器科部長 百瀬均院長 大山信雄先生
星ヶ丘厚生年金病院 
枚方市星ヶ丘4-8-1 TEL072-840-2641

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