今月からは前立腺がんの治療法についてお話します。前立腺がんの治療法は大きく分けて4つあり、1.手術療法 2.放射線療法 3.薬物療法 4.経過観察となります。その中で今回は手術療法についてお話ししたいと思います。
 手術の目的は根治的切除つまり前立腺を残さずに摘出するということです。その方法としては、へその下を10~15cm切開する開腹手術が一般的ですが、一部の施設ではさらに小さな切開での手術も行われています。いずれにしても骨盤の奥にある前立腺を摘出した後、膀胱という尿をためる臓器と尿の通り道である尿道をつなぎ合わせる方法です。 この治療法の欠点としては術後の合併症である尿失禁や勃起障害の割合が、そのほかの治療法に比べて若干、高率になることと、2週間程度の入院が必要ということですが、前立腺をすべて摘出するわけですから根治性、つまりがん細胞を残さないという点では最も可能性が高く理にかなった方法で、当病院でも毎年40人ほどの患者さんがこの手術を受けておられます。ただし、あまり高齢の方や、ほかに大きな病気をお持ちの方は手術の適応から外れる場合がありますし、がんの進行度によっては、手術以外の方法を選択する場合もあります。

泌尿器科部長 百瀬均院長 大山信雄先生
星ヶ丘厚生年金病院 
枚方市星ヶ丘4-8-1 TEL072-840-2641

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