効果的なコミュニケーション① H24.4月15日号

 中学生と高校生の息子がいますが、最近コミュニケーションがうまく取れずに困っています。
カウンセリングを学べば、上達すると聞いたのですが、何かコツみたいなものはあるのでしょうか?
A 中学生や、高校生は反抗期の時期なので、そのような傾向が一般的に多いのは事実です。
さて、お尋ねの「カウンセリングを学べば…」ということなのですが、結論から申し上げますと、コミュニケーション能力は上達し、かつ円滑に進んでいきます。
では、ここで簡単な「コツ」を説明致します。
まず、話の比率です。原則は会話の「和」が10になるように心掛けることです。つまり、子どもさんが、10の内、3話すと親御さんは7を話します。逆に子どもさんが6話すと、親御さんは4を話すのです。3+7=10、6+4=10となります。
この法則が基本となります。後は「うなずき」と「あいづち」です。
現在、私が代表を務める、関西カウンセラーズ研究会では「傾聴訓練」を繰り返し行っています。終わった後に、話し手、聴き手、監察役の3人に感想を語ってもらいます。その感想のほとんどが、「聴き手の人が大きなうなずきをしてくれたので、もっと話を聴いてほしいと感じた」「話をしている途中に、タイミング良くあいづちを入れてくれたので、とても話しやすかった」等々です。 また、この傾聴訓練を繰り返すことで、自分自身のコミュニケーションパターンに気付きます。その気付きが上達につながってきます。
次号では、具体的な「うなずき」と「あいづち」についてご説明致します。

 

こころの教育Q&A 子どもの心理を知ろう
家庭教育専門カウンセラー 深田 昭一 さん
心理分析室 深田昭一事務所
TEL 06(6942)0605

大阪青年会議所会員(文化都市推進委員)
元暴走族から更生、教師を経てカウンセラーに転身。現在、カウンセリング、並びに各地での講演活動を実践。テレビ、ラジオなどにも出演。

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