中学3年生の娘ですが、学校で何かあったり、試験の点数が思わしくない時など、不安感が異常に高まる傾向があります。「なるようになるわよ」と言葉をかけるのですが、なかなか不安感が取れないようです。


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 「なるようになるわよ」の激励の言葉で不安感のすべてが消滅するのであれば、私の仕事であるカウンセリングは廃業です。「なるようにならない」のが不安感情です。しかし、不安感をすべて消去することは無理でも、軽減することは技術的に可能です。
人は不安感にさいなまれると不思議なことに、過去に感じた別の不安経験が磁石に引き付けられるかのように大集合してくるのです。これを「不安増幅説」と言います。私たちは過去に様々な不安を感じる出来事に遭遇しています。それらの記憶は脳の「海馬」という所に保管されています。しかし、その海馬の中では不安を感じた出来事を種類別に整理されていないのです。よって「今ここで」感じている不安とは全く因果関係のない不安であっても、識別ができず、前述のように引き付けられるのです。
さて、不安感情を縮小するためには、今、ここで感じている不安の原因をノートに図示してみることが良い方法です。そうすることによって、〈不安感↓その原因〉が明確になります。「あ〜私ってこんなことで不安を感じていたんだ」と。その因果関係に気付くことによって、ハエのようにたかっていた不安は元の海馬に戻っていくのです(筆記療法)。
また、カウンセリングでは、現在感じている不安の原因を明確にした後、その不安感を受け入れるように誘導していきます(マインドフルネス療法)。これらの対応によって、かなり不安感は軽減されるはずです。一度試してみてください。

こころの教育Q&A 子どもの心理を知ろう
家庭教育専門カウンセラー 深田 昭一 さん

心理分析室 深田昭一事務所
TEL 06(6942)0605

大阪青年会議所会員(文化都市推進委員)
元暴走族から更生、教師を経てカウンセラーに転身。現在、カウンセリング、並びに各地での講演活動を実践。テレビ、ラジオなどにも出演。

 

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