今、教育の現場で体罰が全否定されています。わが子も運動部に所属しているのですが、私としては納得のいかない部分もあります。先生のご意見を聞かせていただけますか?

A 私も高校は体育科、大学は体育大学、そして体育の教師と「体罰必要悪」の世代で青春を過ごしました。なので、「ビンタ一発くらいで…」(桜宮高校は例外)と感じたのは事実ですし、だからと言って、子どもの体と心を傷つけるような体罰は反対です。しかし、つい最近まで「今の子どもは叱られる経験が少なくなってきているので軟弱になってきてい
る」と、ある意味、体罰容認論とも取れる論調があったのは事実です。よってどこまでが体罰で、どこまでが指導なのかの線引きは非常に難しいことです。
さて、ここで問題なのは「私の若い頃は…」という言葉です。今回の問題を受けて、わが研究会で「体罰問題について」という課題でディスカッションの時間を取りました。その結果、体罰を良しとする方、絶対反対と言う方、それぞれです。
そこで私の意見は全否定するでもなく、また逆に全肯定するでもなく、是々非々で考えることこそ、今は重要ではないかとの結論に至りました。同じ問題で万人の意見が一致するということ自体、奇妙な現象ですし、あり得ないことだと思います。
故に「昔と今の時代では何が変わったのか?」「体罰は愛のムチか、怒りのムチなのか?」また、「体罰がなくなることのメリット、デメリットは?」等々です。
ついつい私たち大人は善か悪か、二者択一で事を明確に、また拙速に結論を出すという風潮があります。よって今の段階では是か非かの結論に至っておりません。次号では体罰禁止に対しての問題点を記述させていただきます。

こころの教育Q&A 子どもの心理を知ろう
家庭教育専門カウンセラー 深田 昭一 さん

心理分析室 深田昭一事務所
TEL 06(6942)0605

大阪青年会議所会員(文化都市推進委員)
元暴走族から更生、教師を経てカウンセラーに転身。現在、カウンセリング、並びに各地での講演活動を実践。テレビ、ラジオなどにも出演。

 

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