認識

前号では過度な期待が失望感、イライラ感が増幅する理由をご説明致しました。
今号では少しでもその感情を軽減する方法についてご説明致しましょう。キーワードは「認識」です。
例えば、ある学校で自慢話ばかりする子どもがいたとしましょう。帰宅した子どもは「また、あいつ、『俺はお前らと違って頭がいいから、有名進学校に合格して、将来、東大に入るんだ』って自慢話ばかりしよってん。いい奴と思ってたのに!」と親に怒りと失望を訴えます。
しかし、そんな場合には「○○君はそういうような自慢話をしないと自分を保てない性格なんやろぉ。だから、自慢話をするなっていう期待を持たないで、彼はああいう性格なんだと、しっかりと認識してみたらどうかな」と言ってあげてください。これが期待感からくる失望感、イライラ感を軽減する「認識論」です。
しっかりと認識をしていれば「俺の認識通り」という思いになります。つまり自分の認識が正しかったという感情を植え付けることによって何事にも動じない状況が生まれます。
また、「自分はできるんだ!」との自己認識を明確に持つことによって心に余裕が生まれます。子どもたちには、その状態で勉学やスポーツに励んでほしいと思います。
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元暴走族から更生、教師を経てカウンセラーに転身。現在、カウンセリング、並びに各地での講演活動を実践。テレビ、ラジオなどにも出演。

こころの教育Q&A 子どもの心理を知ろう
関西カウンセラーズ研究会

心理分析室 深田昭一事務所
TEL 06-6942-0605
大阪青年会議所会員(文化都市推進委員)
元暴走族から更生、教師を経てカウンセラーに転身。現在、カウンセリング、並びに各地での講演活動を実践。テレビ、ラジオなどにも出演。

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