前回は意識障害の話をしましたが、反応(意識)が悪くなった後、数分で意識が改善して回復する場合もあり、一過性意識消失と言われます。
一過性意識消失は、実は健康な人が一時的に血圧低下しても起こるので頻度は多いです。血圧は無意識のうちに自律神経が各臓器の血管の締め具合を調節して維持されています。立ち上がる際にもほかの臓器の血管を締めて血圧を維持し、重力に逆らって脳血流を維持します。
体調不良にストレスが加わると、この自律神経が調子を崩し血圧が低下して、脳血流が維持できずに顔色不良・気分不良・意識消失、時にけいれんを起こすこともあります。横になれば脳血流は維持されるので意識は数分以内に自然と改善し、通常1時間のうちには自律神経も徐々に調子を取り戻して回復します。
朝礼で長時間の立位保持で気分が悪くなり、倒れて保健室で休んでいるうちに回復するという生徒さんが典型例です。排尿や排便の前後・飲酒・脱水といった状況でも起こりやすく、起こしやすい人は繰り返します。
もちろん脳梗塞や心疾患を起こしかけた可能性もありますので、大事が無いか救急車を呼んででも医療機関を受診してください。
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救急科部長 竹中 洋幸
京都大学医学部卒
京都大学大学院卒
勤務歴:京都大学医学部付属病院、市立島田市民病院、康生会武田病院
専門分野:循環器内科

枚方公済病院
枚方市藤阪東町1丁目2番1号
TEL 072-858-8233

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