今回は下血(便に血が混じる)のお話です。
赤い血が混じると血便、真っ黒な便になると黒色便(タール便)といい、様々な原因があります。
血液は胃酸の影響で黒くなり、胃や十二指腸からの出血は黒くなって便に出てきます。
急性胃粘膜病変・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がん・食道静脈瘤・嘔吐による粘膜裂傷(マロリー・ワイス症候群)などの原因があり、通常は胃カメラで診断されます。
より新鮮な赤い血便では出血部位は肛門に近いところにあり、肛門から大腸までにある可能性が高いです。
肛門病変では痔があり、排便時に痛みや違和感を伴います。大腸病変ではポリープ・がんなどの腫瘍疾患、潰瘍性大腸炎・虚血性腸炎・出血性大腸炎・憩室炎などの炎症疾患があります。
腹痛や違和感を伴うことが多いですが、無いこともあります。便の性
状・CT・大腸カメラなどで診断されます。小腸からの出血はごく稀ですが、診断・治療が困難です。
少量の下血であれば慌てることはないですが、精査は必要です。
出血量が多いと血圧が下がって危険ですので、気分不良を伴ったり血圧が普段よりも低い場合は、救急車を呼んででも急いで医療機関を受診してください。
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救急科部長 竹中 洋幸
京都大学医学部卒
京都大学大学院卒
勤務歴:京都大学医学部付属病院、市立島田市民病院、康生会武田病院
専門分野:循環器内科

枚方公済病院
枚方市藤阪東町1丁目2番1号
TEL 072-858-8233

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