こどもの心理を知ろう:点と線

「サザエさん症候群」という言葉があります。『サザエさん』の放映は毎週日曜日の午後6時30分からです。休日が終わり、明日からの仕事を考え憂うつな気分になる症候群です。これは「点」で物事を考えず「線」、つまり不安の先取りをして憂うつになっているのです。
このように、前日に不安の先取りに時間を費やしたとしましょう。すると、当日は前日に不安の先取りをした分が相殺され、不安軽減されるのならよいのですが、実際はそうはなりません。もったいない話です。なので物事は、「点」で考えて、明日のことは明日考えればいい、どうせ明日は来るのだからと開き直るのです。
人は必ず死を迎えます。それを「自分はどんな死に方をするのだろうか?がん、それとも??」。中高年になれば、ついつい先が不安になり、マイナスの想像力が高まります(どれほど長い「線」で悩むのか!)。また健康診断を受け、結果が出るまでマイナスの想像力を巡らせます。ナンセンス極まりありません。人間の悩みの99%は想像なのです。
これは、子育てに関しても同じことが言えます。「線」ばかり思い描かず「点」で見て、接してあげることも大切です。

「関西カウンセラーズ研究会」を主宰し、勉強会を開催しています。
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元暴走族から更生、教師を経てカウンセラーに転身。現在、カウンセリング、並びに各地での講演活動を実践。テレビ、ラジオなどにも出演。

こころの教育Q&A 子どもの心理を知ろう
関西カウンセラーズ研究会

心理分析室 深田昭一(上級教育カウンセラー)

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