今年も七夕の季節になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか? 前回は心臓カテーテル治療の創成期のお話でしたが、今回はステント治療の歴史について説明します。
ステントは金属でできた網目状の筒で、平成4年から使用できるようになりました。これを心臓の血管の細い場所に入れることで術直後に再閉塞することがほぼなくなり、バルーン治療に比べて安全な治療法となりました。
しかしそのステント治療にも問題点が出てきました。30%の患者さんが半年経つとステントの中がまた細くなり(再狭窄)、バルーンでもう一度ステント内を広げ直すことが必要となってしまうのです。
ならばステントを薄くしようと、素材をステンレスから、より薄く強いコバルトクロム合金、ニッケルチタン合金などに変えましたが効果はなく、術後に放射線を照射すると効くのでは?という発想で、冠動脈内放射線照射療法の治験が行われましたがこれも無効でした。
しかし平成15年にステント再狭窄との10年以上に及ぶ長い戦いにピリオドを打つ救世主が現れたのです。
次回はその救世主についてお話します。
毅峰会 吉田病院(枚方市北中振3-8-14)
TEL 072-833-1831
循環器内科部長 木戸 淳道
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京都府立医大医学部卒業日本循環器学会専門医
日本心血管インターベンション治療学会専門医・施設代表医

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