各地で花の便りが届く季節となりました。皆様は診療報酬改定というものをご存じでしょうか。2年に1度、この時期に厚生省が医療費全体を見直すもので、保険診療の際にかかる医師の技術料、薬価、調剤料、医療材料費、検査費などについて再設定するのです。団塊の世代の方々が後期高齢者となる2025年まで医療費が増大するのを国は懸念し、国民皆保険制度を維持するた
めにも今回は全体で1.19%のマイナス改定が提示されました。
心臓カテーテル治療にもその影響は出ており、「従来ならばカテーテル治療の適応であった75%狭窄には基本的に薬で治療、90%以上の狭窄にのみカテーテル治療を」との指針が出されました。要は薬で症状が抑えられる程度の軽い狭心症であれば、カテーテル治療をする必要はないし(治療の適正化)、医療費の抑制にもなるという訳です。ただし75%狭窄の患者さんでも、運動負荷検査や冠動脈内圧測定検査で陽性判定が出た方、薬を飲んでも胸の症状が取れない方にはカテーテル治療を行って良いことになっています。
今後は軽度の狭心症には薬物治療を優先し、中等度以上の狭心症のみカテーテル治療を行うことになっていきます。

毅峰会 吉田病院(枚方市北中振3-8-14)
TEL 072-833-1831
循環器内科部長 木戸 淳道
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京都府立医大医学部卒業
日本循環器学会専門医
日本心血管インターベンション治療学会専門医・施設代表医