吉田医療新聞:神経調節性失神ー夏期の脱水に要注意ー

9月に入っても暑い毎日が続いています。
今回は前回の「起立性低血圧」に続き、失神の原因の一つである「神経調節性失神」についてお話します。
失神とは一時的に(多くは30秒以内、長くても数分以内)、意識を失うことを言い、脳への血流が低下することによって起こります。その失神の中で最も多く、40%を占めるのが「神経調節性失神」で、発症に自律神経の調節が深く関与しています。朝礼や集会などで長時間立ったままや座ったままでいる時、痛み・不眠・疲れ・恐怖といった肉体的・精神的ストレスが続いている時、日常生活の中でお手洗いに行った後、また咳をした後や物を飲み込んだ後に、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうと「神経調節性失神」が起こります。
 多くは吐き気や冷や汗、物が二重に見えるなどの前兆がありますので、前駆症状を自覚した際にその場にしゃがみ込んだり横になることが失神を回避するのに最も効果的です。
 「神経調節性失神」は大多数が後遺症を残さない予後良好なものですが、夏場は特に脱水が誘引となる場合が多いので、十分な水分補給を心がけてください。

毅峰会 吉田病院(枚方市北中振3-8-14)
TEL 072-833-1831
循環器内科部長 木戸 淳道

京都府立医大医学部卒業
日本循環器学会専門医
日本心血管インターベンション治療学会専門医・施設代表医

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