吉田医療新聞:心不全が分かる血液検査ー脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)についてー

今年も桃の節句の時期となりました。新型コロナウイルス肺炎の話題で世間はもちきりです。あまりナーバスになりすぎるのもどうかと思いますが、外出時はマスクの着用、帰宅時に手洗い、うがいを行いましょう。
さて今回は「心不全」の検査方法のお話です。皆さんがもし「息切れ」、「動悸」、「むくみ」といった「心不全」を疑う症状があって医療機関を受診されますと、われわれ医師は聴診をして、胸部レントゲン、心電図、心臓超音波、採血などの検査をします。聴診器で聞く心臓や肺の音が悪かったり、レントゲン写真で肺に水が溜まっていたり、心電図の波形に異常があれば、もちろん「心不全」の可能性がありますが、それだけでは決定打とはなりません。
最も手っ取り早いのは血液検査で、心臓ホルモンの一種である「脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)」の値を計測することです。この「BNP」は「心不全」の時に心臓が自己防衛の手段として、心室から分泌するもので、「BNP」の値が高ければ高いほど重症であることが分かることから、「心不全」の診断に欠かせない検査となっています。「BNP」の値は正常値が20ほどですが100を超えると要注意とされています。

毅峰会 吉田病院(枚方市北中振3-8-14)
TEL 072-833-1831
循環器内科部長 木戸 淳道

京都府立医大医学部卒業
日本循環器学会専門医
日本心血管インターベンション治療学会専門医・施設代表医

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