吉田医療新聞:急性心筋梗塞①時は命なり

まだまだ寒い毎日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は「急性心筋梗塞」の概要についてお話します。
「急性心筋梗塞」は心臓に栄養を送る冠動脈という血管が急に詰まってしまう病気で、日本人の死因2番目である心臓病の代表格です。
突然の激しい胸や背中の痛みが15分以上続く場合は「急性心筋梗塞」かもしれません。締め付けられるような、抑えつけられるような、焼けるような、冷汗が出て息もできないような…
と、人によって表現の仕方は様々ですが、このような症状が出た際は迷わず119番コールしましょう。
なぜ早急に救急車を呼ぶ必要があるか?というと前回お話ししたように詰まった血管は早く治療をしないと突然死してしまうことがあるからです。
学会推奨では病院到着後90分以内にカテーテル治療で詰まっている血管の血流を再開させればよいことになっていますが、私の経験上これでは救命に不十分です。
そのため当院では24時間365日いつでも到着後10分以内、少なくとも20分以内に治療ができるよう万全の体制を整えています。
まさに「時は命なり」なのです。

毅峰会 吉田病院(枚方市北中振3-8-14)
TEL 072-833-1831
循環器内科部長 木戸 淳道
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京都府立医大医学部卒業日本循環器学会専門医
日本心血管インターベンション治療学会専門医

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