こどもの心理を知ろう:共感的対応

「今日は寒いね~」「本当に寒いね~」「昨日のテレビの○○の事件、ニュースで見た?ひどい事件やなぁ」「見たよ見たよ。本当にひどすぎる!」。このような会話は日常的に行われており、会話は弾みます。
なぜ、会話が弾んでいくのか?それは、あなたも私も同じ思いをしているという、安心感なのです。これで双方の心理的距離は近付きます。これを共感的応答と呼び、信頼関係を強固にします。では逆に例を変えて「今日は暑いねぇ~」「そうかなぁ~、私はそんなに暑く感じないわ」。このような会話では話が途絶えてしまいます。揚げ句の果てに、あの人は空気の読めない人と烙印を押されがちです。つまり「私はあなたの思いや、価値観を共有できない」と言っているようなものです。これを非共感的応答と言います。確かに非共感的な人は嘘や意地悪を言っている訳でもないのですが、共感性が乏しい。さらにきつい言い方をすると社会性、協調性に欠けているのです。
もし子どもが「部活、しんどいわぁ」と言ったとしましょう。その時に「あんたが好きで決めた部活なんやから弱音は言わない」というより「しんどそうやぁ」と共感的応答をしてあげてくださいね。

「関西カウンセラーズ研究会」を主宰し、勉強会を開催しています。
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元暴走族から更生、教師を経てカウンセラーに転身。現在、カウンセリング、並びに各地での講演活動を実践。テレビ、ラジオなどにも出演。

こころの教育Q&A 子どもの心理を知ろう
関西カウンセラーズ研究会
心理分析室 深田昭一(上級教育カウンセラー)

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